ピンホールテストとは・・
ピンホールテストで
右目と左目の視野の違いを調べよう
ピンホールテストは、
1 両眼で輪の中をのぞいて、輪の中に何が見えるか?
2 左目で見たら、輪の中に何が見えるか?
3 右目で見たら、輪の中に何が見えるか? を調べるテストです。
(利き目テストではありません)
輪(ピンホール)を通して通して見ると、
両眼で見えるものと、左目または右目で見えるものとは異なるケースが多いことに気づきます。
このテストによって、左目と右目の方向性や、両眼の焦点(両眼視)の位置方向を想定することが出来ます。
これを元に、自分の視野の特性や癖を知ることができます。
ピンホールテストのやり方
1 用意するもの
穴の空いた筒状のもの
(トイレットペーパーの芯など)。
両手で丸を作ってもテストすることはできますが、正確さは落ちます。
2 両目で 輪の中をのぞいてみよう
2〜3m離れた正面に向かいます。
両手を伸ばして筒を持ち、
輪(穴)の中から正面をのぞきます。
両目で見ると、
輪の中に何が見えますか?
3 次は、片目で輪の中をのぞいてみよう
次は、片目を閉じ、もう片方の開いている目で、輪(穴)の中をのぞいてみます。
右目で見ると、何が見えますか?
左目で見ると、何が見えますか?
両目で見たときと、右目、左目で見たときを比較すると、見えるもの(視野)が右か左に移動して、違うものが見えたりします。
輪の中に見えるもの(視野)がどのように移動するかは、人によってそれぞれ異なり、そこに被験者の視野特性が現われます。
あれっ? 左目で見ると、右の方に移動してしまう・・
テストの結果で自分のタイプ(A型〜D型)が分かります
ピンホールテストによって、
自分の左目はどちらを向いているか? 右目はどうか?
自分の眼の焦点はまっすぐ前を向いているか? どの範囲にあるか?
を知ることができます。
ピンホールテスト結果は、
A〜E の5つのタイプに分けられます。
左右の目がほぼ真正面を向いているタイプ。
両目または片目が、右または左方に向いているタイプ。
目線が上または下方向に向いているタイプ。
左右の目に傾きがあるタイプ。
左右の目の焦点が合わない、合いにくいタイプ。
テストは簡単。〜〜両手で輪を作れば、その場ですぐ出来ます。
さあ、自分はどのタイプに当てはまるか、調べてみましょう。
Bタイプの視野の例
ピンホールを通して見ると、
左右上下が反転する現象を利用したテストです。
ピンホール(小さな穴)を通して見ると、左右、上下が反転して見えます。
この現象を利用したのが、ピンホールテストです。
私たちの視覚にもピンホール
現象が働いています。
外界の景色は瞳孔を通ること
によって上下、左右が反転し、
網膜に反転像が投射されます。
左図はピンホールカメラの
原理です。 <ウィキペ
ディアより>
網膜に投射された反転像は、
脳を経由して(詳細なメカニ
ズムは不明)、実際の外界の
景色と同じ方向性をもつ映像として認識されているといわれています。
【 一般の視力検査 と ピンホールテストの違い 】
視力ではなく、右目と左目の視線・視野の方向が分かる
自分の両眼視(3D認知)の特徴が分かる
私たちは、左右2つの目を持っています。
左右2つの目で見ること(=両眼視)」によって、私たちは奥行きや遠近、立体などを知覚することが出来るのです。裏を返せば、奥行きや立体や遠近を認識する特質を知るためには、両眼視(左右同時視)の特性検査が必要になってきます。
一般の視力検査では、右目と左目を別々に検査します。主に単眼の視力検査が行われます。両眼視の特性に関する検査は一般に行われません。
ピンホールテストは、
「左右の目がそれぞれどの方向を向いているか」を調べるテストです。
目の前の景色を 輪(ピンホール)を通して見ることによって、
自然の状態でいるときの右眼と左眼の視線の方向性を特定することができます。
そこから「右目と左目の視野の方向性」や「左右の視野の交わり方」が、おおよそ推定できます。被験者の左右の眼の焦点の位置についても、おおよそ推定することができます。
両眼視による奥行き知覚(3D認知)の仕組み
人間の両眼が 6cmほど離れていることにより,奥行きのある 対象を見たときに左右の網膜像にわずかな差異が生じます。
この差異が融合して,両眼で1つの像が知覚されることが,奥行知覚成立の重要な要因の一つになっています。
<Wikipedia より>
私たちの目から入った光情報は、網膜に投射されます。
左目からの視野情報は左目像として、右目からの視野情報は右目像として、網膜に反映されます。右目像と左目像には少々の差異が生じますが、その差異が脳において情報処理され、奥行きや立体、遠近などを認識されるというシステムがあると考えられています。
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しかしながら、私たちの目は、形も違えば大きさも異なります。左右の視線の方向も、個人差があります。当然、網膜に投射される右目像、左目像が変わり、それに伴って立体像認識に個人差が現れるでしょう。
ピンホールテストでは、両眼でピンホール(のぞき穴)から見る場合と、右目または左目で見る場合では、見えるものに個人差が出ます。
テストしてみると分かりますが、のぞき穴から片目で見える物や景色が、正面に見えるものではなく、正面より大きく外れた方向のものが見えることに驚く人は少なくありません。
ピンホールテストでは、片目で見える視野の個人差を、
A〜Eタイプに分け、説明しています。
左右の目がほぼ真正面を向いているタイプ。
両目または片目が、右または左方に向いているタイプ。
目線が上または下方向に向いているタイプ。
左右の目に傾きがあるタイプ。
左右の目の焦点が合わない、合いにくいタイプ。